2024年に開催されたパリオリンピックではさまざまな競技で日本人選手が活躍を見せて、多くのメダルや感動をもたらしてくれました。
今回はそんなオリンピック選手の中でもスポーツクライミングで活躍する安楽宙斗について、その筋肉や身長、大学などプロフィールに迫っていきたいと思います。
安楽宙斗について
まずは安楽宙斗の基本的なプロフィールを見ていきたいと思います。
| 名前 | 安楽宙斗(あんらく そらと) |
| 生年月日 | 2006年11月14日(18歳) |
| 出身地 | 千葉県八千代市 |
| 出身小学校 | 八千代市立大和田小学校 |
| 出身中学校 | 八千代市立大和田中学校 |
| 出身高校 | 千葉県立八千代高等学校 |
| 身長 | 168㎝ |
18歳ながらに多くの大会で優勝経験を持っている安楽宙斗。かわいらしさが残るルックスに対して鍛え抜かれた肉体を使ってさまざまな技を決めていく姿は応援する人を魅了しています。
生い立ちからこれまでの経歴について
千葉県八千代市で生まれた安楽宙斗は、小学2年生の夏休みに父親が近所にできたクライミングジムへダイエット目的で通い始めた影響でクライミングを始めました。
その後2018年の12歳の時に第1回アクアバンクボルダリング小学生競技大会で優勝を収めました。その後も同年代では圧倒的な実力を誇り、2023年にはIFSCクライミングワールドカップでボルダーとリードの2種目で年間王者となりました。同年に行われたIFSCアジア大陸予選でも優勝を果たし、2024年パリオリンピック出場権を獲得しました。
そして記憶に新しい2024年パリオリンピックではスポーツクライミングの男子複合決勝で総合2位となり、スポーツクライミング競技では日本男子初となる銀メダル獲得を果たしました。
2025年には新設された、世界の強豪6か国が集結してクライミング最強国を決める大会であるISFCクライミンググランドファイナルズのリードで2位、ボルダーで1位を獲得しました。
高校卒業後の進路について
パリオリンピックで大きな活躍を見せた安楽宙斗は千葉県の八千代高校を卒業後、大学には進学せずにプロに転向しています。大学進学を選択する選手も多くなっている一方で、安楽宙斗は高校の卒業式を終えた後に記者の前で「これからは一人の社会人として、そして大人として、プロクライマーの道を歩んでいきたいと思います」と、プロ転向の意向を明かしています。
また、その決断をしたのはパリオリンピック後だといい、「一番はクライミングを突き詰めて頑張りたいと思ったから。クライミングが好きで、第一にクライミングに集中する時間が欲しかった」と、その理由についても語っています。
将来について
高校を卒業してプロに転向した安楽宙斗は、今後の目標として「競技者・安楽宙斗として圧倒的な強さを持った最強のクライマーであり続けることが目標」として掲げました。
現に、2025年に開催された大会でも1位を獲得するなど、圧倒的で最強なクライマーへと着実に歩みを進めているようですね。
安楽宙斗の筋肉について
安楽宙斗は競技における強さでも注目を集めていますが、その筋肉の凄さでも一目置かれています。18歳という年齢でありながら腕を中心にたくましい筋肉がついており、雑誌「Tarzan」でも取材を受けています。
その鍛え方について安楽宙斗は、「大事なのは体幹と脚の瞬発力、それに肩ですね。足の裏が滑るような素材を履いて、プランクの状態で脚を上げたり下ろしたり。あと、ゴムを付けて引っ張るように動くとか。肩を含めた上半身は懸垂。10kgのウェイトをつけて、6回を3セットがギリギリできるぐらいです。」と語っています。
競技で勝ち続けていくために、自分と向き合いながら筋肉を成長させていったのですね。
クライミング競技について
続いては、安楽宙斗がクライミングの中でも得意としているボルダーとリードという種目に関して紹介していきます。
ボルダー(ボルダリング)
まずボルダーはボルダリングともいい、登り切った回数を競うものです。ロープを付けない種類のフリークライミングで、スポーツクライミングの場合は高さ4~5mほどの壁において4~8手ほどのコースを登ります。
その成績は、「いくつのコース(課題)を登ることができたか」で決まります。ただ、それでも決着がつかない場合があるため課題途中にゾーンと呼ばれるホールドが設定されており、その獲得数が次の評価指標となります。もしそれでも同着の場合はより少ないアテンプトで多くのコースを登ることができた選手の勝ちとなります。
競技の進め方
公式大会では予選・準決勝と決勝で進め方が分かれており、予選と準決勝はベルトコンベア方式といわれる、選手が初見のコースに対して「5分間の競技」と「5分間の休憩」を交互に繰り返して競技を進めていきます。
一方で、決勝はワールドカップ方式といわれ、すべての選手で各コース2分間の下見を終えた後に1つのコースに対して全選手が競技を終えた時点で次のコースに移っていきます。
リード
リードはクライマーが自身に繋がれたロープを支点にして安全確保しながら登るタイプのフリークライミングです。リードの成績はどの高さまで登ることができたかを競っており、スポーツクライミングの場合は12m以上の高さの壁で最大60手ほどのコースを登っていきます。
競技を行い、到達高度が同じだった場合は前のラウンドでの上位選手が上の順位となる「カウントバック」が適用されます。
競技の進め方
リードは公式大会では予選では2本、準決勝と決勝では1本のコースに1回ずつのみトライすることが可能です。競技時間は6分間と定められており、予選では前もってデモンストレーションを見ることができますが、準決勝と決勝では他の選手の競技を見ることはできません。
最後に
今回はスポーツクライミング競技で活躍する安楽宙斗について、筋肉の凄さや大学進学などプロフィールに迫っていきました。高校を卒業後はプロに転向して最強の選手となるために日々励んでいる安楽宙斗。今度のロサンゼルスオリンピックでもメダル獲得の活躍が見られるように温かく応援していきましょう。

