近年、VPNサービスを利用する人が増えています。海外でインターネットを使用したり、国内にいて海外のサイトにアクセスする時に便利なサービス。しかし、国によっては違法になります。今回は、VPNサービスは安全なのか、どこの国で禁止されているのかについてご紹介していきます。
VPNサービスとは
VPNサービスとは「Virtual Private Network」の略で、インターネット上に仮想のプライベート線を引いてネット環境を利用することで、使用しているデバイスと通信先の間にVPNサーバーを経由する仕組みです。VPNサーバーを経由することで、通信が保護されて自分のIPアドレスを隠せます。プライバシーを保護したり、セキュリティー対策にもなります。
VPNサーバーを使えばどこからアクセスしているかが分からなくなるので、海外にいる時に日本国内のサイトにアクセスできます。国によっては、海外からアクセスできないコンテンツがあり、アクセスしようとすると遮断されたり、利用不可のメッセージが現れます。しかしVPNサーバーを利用してIPアドレスをその国のアドレスに指定すると、アクセスできるようになります。つまり国内にいながら、海外のネットコンテンツを利用することも可能です。
VPNサービスの使い方
実際にどのような手順で利用できるのか、VPN 接続方法について説明します。まず、公式サイトから買いたいVPNサービスを選びます。メールアドレスや支払い方法を入力して購入後、パスワード設定などを済ませます。無料VPNは登録不要のサービスもあります。
次に、VPNサービスの無料アプリをインストールしてください。デバイスによって設定方法が違うので、アプリに示される指示に従って設定しましょう。
VPNサービスの安全性
個人情報を保護してインターネットが利用できるVPNサービスですが、本当に安全なのでしょうか?有料のVPNサービスは問題ないものがほとんどですが、特に無料で利用できるVPNは信頼性に欠けるサービスもあります。入力した個人情報や通信しているログを収集されている可能性があります。他にも通信速度が遅い、接続がすぐに途切れてしまう、設定の手順が面倒などのデメリットもあります。完全無料で利用できる、会員登録が不要な点が魅力の無料VPNサービスですが、あまりおすすめはできません。安全かつ快適にインターネット環境を利用したいなら、信頼できる有料のVPNサービスを選びましょう。
VPNサービスが禁止されている国と理由
セキュリティー対策や、海外コンテンツの利用に便利なVPN。しかし利用すると違法な国も存在します。どんな国で禁止されているのか、またその理由について説明します。
VPNサービスの利用が禁止されている国
現在、VPNの利用が制限されている主な国は、北朝鮮、ロシア、ベラルーシ、イラン、アラブ首長国連邦、オマーン、トルコ、ベネズエラなどです。中国は禁止されていませんが、実質は利用できない状態となっています。
VPNサービスの利用が禁止されている理由
VPN 中国では、利用が明確に禁止されていないので、違法とは言えません。しかし、VPNを介した通信はほとんど遮断されているので、実質利用できない状況です。北朝鮮ではVPNにかかわらず、インターネットを自由に使える環境ではありません。ロシアでは2017年にVPN利用を禁止する法律が制定されました。イラクではISISとの闘争に関する理由で、VPNを利用が全面的に禁止されています。他の国でも、サイバー犯罪対策やソーシャルメディアを厳しく取り締まっているなど、さまざまな理由でVPNサービスの理由が禁止されています。
これらの国でVPNサービスを利用することは違法となります。また、制限されている国は今後も増える可能性が高く、知らずに利用してしまった場合でも罰則の対象となるので充分に注意しましょう。
まとめ
今回はVPNの安全性と禁止されている国について紹介しました。VPNの利用が禁止されている国で使うのは違法です。日本を始め、VPNの利用が合法とされている国でも、VPNを使って違法行為をすることは禁じられています。無料のVPNサービスは個人情報の流出や接続が不安定などのリスクがあるので、有料VPN おすすめです。信頼できるサービスを購入し、安全に利用しましょう。