2023年にNetflix配信が予定されているドラマ『極悪女王』。お笑い芸人・ゆりやんレトリィバァさんが主演を務め、女子プロレスラー・ダンプ松本さんの半生を描いた注目の作品です。実は本作の撮影中、主演のゆりやんレトリィバァさんのケガにより、一旦撮影が中断しています。その後、予定より早くに退院することができたというゆりやんさんですが、ドラマの撮影はいまだに再開されていないそう。それには、業界ならではの根深い理由がありました。
果たして、注目のドラマ『極悪女王』は無事、クランクアップを迎えることができるのでしょうか?そして、2023年のうちに予定通り配信されるのでしょうか?
なぜ再開不可能?業界特有の事情とは
2023年にNetflixで配信が予定されているはずのドラマ『極悪女王』は、年内にクランクアップを迎えるはずでした。それが、2023年2月現在、まだその時を迎えることができていないのです。その理由とは一体何なのでしょうか?
一度目の中断:ゆりやんレトリィバァの負傷
ゆりやんレトリィバァさんは、主人公の女子プロレスラー・ダンプ松本さんを演じるため、数々のプロレス技をかけられるシーンの撮影が続いていました。頭から落ちる技の受け身を、なんと100回以上繰り返すこともあったのだとか。もちろんアスリートではないゆりやんさんは、頭から落ちるという身体の鍛え方はしておらず、撮影後に頭の痛みを訴えたことで、即入院という事態に。唐田えりかさんや剛力彩芽さんなど、他にもプロレスのシーンを行った共演者にもMRI検査を受けるよう指示があるほど、大問題となりました。ゆりやんさん以外のキャスト陣には異常がみられなかったため、撮影は再開。あとは主演のゆりやんさんの復帰を待つのみとなりましたが、その後すぐにまた中断することになったのです。
二度目の中断:監督のスケジュールの都合
今や超売れっ子の白石和彌監督は、現在2作品を抱えているほどの多忙ぶり。次の作品の撮影が始まってしまったということで、『極悪女王』の撮影を一旦ストップし、今は次作にかかりっきりのようです。『極悪女王』を撮り終えていないにもかかわらず、次の作品がずらせないという理由で後回しにするという対応には、現場から批判の声も上がっているそうですよ。
撮影再開はいつになる?
そんなハプニング続出の『極悪女王』。撮影が再開されるのは、2023年5月といわれているそう。実は、ゆりやんレトリィバァさんの入院という事情がなくても、本作の撮影はスケジュール通りには進まないことが見込まれていました。撮影開始からすぐ、複数のスタッフが新型コロナウイルスに感染するなどし、たびたびストップしていたのだとか。そのため、端役のオーディションが撮影のほんの数日前に行われるということもしばしば。ギリギリのスケジュール設定だったようです。撮影再開が5月ということで、Netflixでの配信も2023年以内に間に合うのかどうか危ういとされ、一部では「お蔵入りになるのでは?」とも囁かれているのだそうです。
2回の撮影中断で露呈した大きな問題とは
キャストへの無茶苦茶な要求
今回、最初の撮影中断の引き金となった、ゆりやんレトリィバァさんのケガ。ゆりやんさんは、もともと65kgだった体重を一気に93kgまで増やして役に挑みました。そして、格闘技初心者のゆりやんさんに対し、スタントマンなしでプロレスシーンを演じさせるという、キャストの健康や安全を鑑みない現場の要求が浮き彫りになっています。
体重維持による他の仕事への影響
今回、女子プロレスラーの役を演じるゆりやんレトリィバァさん、剛力彩芽さん、唐田えりかさんの3名は、それぞれかなり体重を増加させての撮影となりました。ゆりやんさんは30kg近く、剛力さんと唐田さんも10kg以上は増量して役に臨んでいたそう。撮影再開が5月ともなれば、増量したままの体型を維持する必要があり、他の仕事に支障があることは言うまでもありません。もともとほっそりしていた剛力さんと唐田さんは、トレーニングを積んで役柄に合った体型になっています。また撮影後半は試合のシーンが多いため、なおさら今の体型を崩すことはできないのだそう。いつ撮影が完了するか分からない状況に陥っている今、キャスト陣も為す術がなく、金銭面や情緒面でのケアが求められます。
まとめ
様々な事情が重なって、予定通りにクランクアップを迎えることができなかった『極悪女王』。主演キャストのケガから垣間見えた過酷な撮影現場、撮影遅延による女優陣の仕事制限など、本作以外の場所へも被害が及んでいる今回のハプニングは、思った以上に大事となりそうです。お蔵入りの話も出てしまっているほど大きく膨らんだ今回の件、しかるべき保証や対応がなされ、無事に配信の日を迎えられると良いですね。